3/15 Planetary Design講座総括報告会

3/15(木)に、「2011年度プラネタリ―デザイン講座総括報告会」を開催します。2011年度のPlanetary Design講座のまとめをし、2012年度の講座のコンセプトを提示します。ぜひ、ご参加ください。

プログラム

  • 竹村真一 キーノートスピーチ
  • 協賛企業による2011年度の総括プレゼンテーションとディスカッション
  • 2012年度のプラネタリ―デザイン講座のコンセプト提示

開催概要

  • 3月15日(木)19~21時 京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス 101教室
  • 込み不要・参加無料

詳細はこちらから。
http://gaien-tokyo.jp/pdl/

「3.11後、なお野蛮で無いデザインはあり得るか?」

講座主宰:竹村真一より、2012年度のPlanetary Design講座のコンセプト・メッセージです。

2011年度、外苑Planetary Design講座は、この問いに向きあいながら進めてきました。

たとえばライフラインの「安全神話」が根底から問われた状況で、なお安定した電力供給や20世紀型の社会インフラを前提とした電化製品やサービスを提供するだけでは、誠実なモノづくりとはいえないでしょう。(本講座の共催企業からは「いのちの安全保障装置となりうる住まいのかたち」、電気や水がなくても最低限暮らしを支える「無水・無電源トイレ」などが提案され、実際に開発も進められつつあります。)
また震災後1年を経過してなお処理できない有害なガレキと放射性物質の存在は、「死」を内包しない人工物を生みだす未熟な技術文明の鏡であり、“自然界に本来ゴミは存在しない”“ゴミはデザインの失敗である”という根本理念をあらためて引き受けなおすことを私たちに迫ります。
さらに震災が浮き彫りにした「人間力」の大切さ。自らの判断で逃げのびた釜石“てんでんこ”の子どもたち、原子炉の安全性だけでは担保できない「社会と組織の安全設計」、電力不足のなかで最大の発電所となった節電のウエーブ・・。人間の創造力が自発する余白をどう残すか?社会設計やモノづくりにおいて「人間」というファクターをどう位置づけなおすか?――これも3.11後に浮上した重要なデザイン課題です。(「ギフトとしての子ども期と老い」「デジタル時代の耳(音環境)のデザイン」といったテーマもここに光を当てるものでした。)

しかし思えば、これらは3.11後の日本のみならず、地球全体で必要とされる新たなデザイン指標ではないか?大規模自然災害の「常態化」、石油・食糧高騰や水不足、広がる経済格差といった状況のなかで、最低限のエネルギーや水をインフラフリー/マネーフリーで確保しうるような真の意味での「ライフライン」の再設計は、世界中で切実なニーズのある「地球基準」のデザインであるはずだ。――こうしたビジョンが“Base of the Planet”という講座全体のテーマ設定の背後にありました。
また20世紀文明の産物を新興国・途上国市場に持ち込んで、エネルギー消費の増大と経済格差、大量のプラスチックごみを生みだす野蛮なBOP(Base of the Pyramid)ビジネスでなく、多様な文化に育まれた自然共生型の暮らしに学びなおしつつ、誇りをもって世界中にプレゼントできるような新たな地球基準Base of the Planetの商品・デザインを、3.11後の「課題先進国・日本」から生み出したいという思いが、共催企業や参加者の間にはありました。

こうした意図と1年間の討議・共創の成果が、いま私たちのなかで“まちに咲く花”“地球センスウエア”というコンセプトに結晶化しつつあります。
植物のように天地を結ぶインターフェイスとなり得るようなまちづくり、地球と人間のコミュニケーションまで媒介しうるようなデジタル・ネットワーク文明ver2.0――それは「いのちの安全保障」「生命に学ぶデザイン」「人間をバカにしない文明設計」といったPD講座の主題群が焦点化され、多分野のトップランナー企業のアイデアと技術が結集して、3.11後の日本から世界に提案されるソリューション・デザインです。

PD講座2012は、この2つの共創プロジェクトに皆さまをお誘いしたいと思います。

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Planetary Design, 講演/セミナー

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