見えない水の発券機

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私たちが1日にからだに摂取する水の量は、2.5〜3リットル。シャワーやトイレなど、生活用水として使う量は、日本人1人あたり1日約300リットル。そして、私たちが日々食べる食糧生産の水まで換算すれば、何と日本人1人あたり1日3000リットルにものぼるという。
私たちは水というとまず飲み水を考えるが、実際にはその100倍、1000倍の水を日々使っているのだ。ここでは、こうした見えない水消費を「可視化」する試みを、実際の外食レストランでメニューを選ぶようなコンテクストでしつらえてみた。
現在、日本の食糧自給率は4割。それはつまり、食糧生産に使われる「見えない水」の大半を日本で使わずにすませ、かわりに海外で消費しているということだ。このように間接的に消費され、食糧というかたちで仮想的に輸入された水を「バーチャルウォーター」という。「牛丼1杯で2000リットル」など、私たちが日々の食事でどの程度のバーチャルウォーターを消費しているのかを食品メニュー別に示したのが、「見えない水」の表示つきの券売機だ。身近な食べ物の背後にある大量の水消費が垣間見えることで、毎日の「水」の意識が少し変わる。

21_21 DESIGN SIGHT 第2回企画展 佐藤卓ディレクション「water」参加作品

竹村真一、佐藤 卓
(c) water project

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